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【audiobook.jp】Uber Eats配達員と名著『嫌われる勇気』

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皆様、突然ですが、『嫌われる勇気』という本の話です。 
言わずと知れた世界で累計650万部を突破した自己啓発書
アドラー心理学を分かりやすく紐解いた本です。 

本日は、『嫌われる勇気』を読んで、アドラー心理学はウーバーイーツの配達員としての心構えにも応用できるなと思い、記事にしました。

「親戚にウーバーイーツの配達員をしていることを知られたくない。」

「お店やお客様の満足度の評価が下がってしまい、やる気が起きない。」

「ウーバーイーツは世間に認められていない気がする。」

など、悩める私たちのヒントになるかと思います。 

『嫌われる勇気』ってなんだっけ?

『嫌われる勇気』は小説仕立ての自己啓発書です。 
出てくる主人公は二人で、哲人と青年です。 
哲人が青年に対して、アドラー心理学に基づいたアドバイスをしていく、インタビュー形式で物語がつづられます。 
青年の怒涛の突っ込みに対して、さらりと切り返していく哲人の構成が大変面白いです。 

「ウーバーイーツを親戚や友人に知られたくない。」という悩み

ウーバーイーツの世間の風当たりは確かにある

私自身は、親戚全員に対してウーバーイーツをしていることを秘密にしていません。 
理解のある家族に恵まれているということもありますが、この仕事に誇りを持っているからというのが一番大きな理由です。 
たしかに、配達員の世間からの目は厳しいものがあります。 毎日のようにニュースで配達員の事件事故や地蔵、外国人不法就労の温床などの報道を目にします。 
報道を目にした親御さんや友達などからの目が気になることもあると思います。
それでなくとも、あんなに大きなバッグを背負っているのですからとても目立ちます。 

アドラー心理学では、原因論ではなく、目的論

原因論とは、ざっくり言うと、過去の原因があることによって未来が決定してしまっているという考えです。 
先ほどの例を原因論に当てはめるとこうです↓
「悪いニュースばかりが取り上げられているから、配達をしていることが恥ずかしく感じる。」

一方、アドラー心理学の目的論では、過去に起こったことではなく、現在の目的にフォーカスします。 
したがって、例えばこう↓考えます。 
「世間のニュースは全く関係ない。問題は、どうやってこの寿司をきれいに運べるか。」 

世間は関係ない、自分がどう感じているかが大事

私自身、配達を始めたばかりの頃は、親戚に知られたらどうしようと悩んでいました。 しかし、配達に慣れるにつれ、「これは、世間で言われているような仕事ではない。 圧倒的にお客様に喜んでもらえる仕事だ」と感じるようになり、家族にも積極的に話すようになりました。 家族の反応は意外でした。 興味津々なのです。 私が「この仕事が楽しいんだ! 雨の中で走っても苦にならんし!」とキラキラした目で語っていたからだと思います。 
周りの目を気にしてばかりでは、先に進めない状態になりがちです。 
過去自分にあった原因や自分とは関係のないニュースに振り回されずに、自分自身の目的を大事にすべきと感じます。 

「お店やお客様の満足度の評価が下がってしまい、やる気が起きない。」という悩み

ずっと高評価100%だったのに、お店の気まぐれで99%になってしまった。

ウーバーイーツ配達員は、配達ごとに料理を提供したお店と、注文者より評価を受けます。 
配達員の態度がよくなかったり、受け渡しが適切でなかったりするとBAD評価を受けることがあります。 
BAD評価の内容は、いつもお決まりの定型文でしか来ず、具体的なコメントは見ることができません。 お店の人が、「この配達員、挨拶が小さくて気に食わなかった」などの理由でBADをつけている可能性もあります。 
評価率は注文者にも見えてしまうため、BADが付くとかなりモチベーションが下がります。 「どうして?! 何がいけなかったの?!」とお店に問い詰めたくなります。

アドラー心理学は承認欲求を否定している

承認欲求とは、他人から認められたい、自分を価値ある存在として認めてもらいたい、という欲求です。 アドラー心理学は、承認欲求を明確に否定しています。 
承認欲求が強すぎると、相手の期待に応え続けることだけが生きがいになります。 しかし、相手の期待にこたえ続けることは、自分の人生ではなく他人の人生を生きることになりがちです。 他人のイイネを得ることだけに一生懸命になってしまうことは、『不自由』なのです。

課題の分離

 
そこで大事になってくる考え方が、『課題の分離』です。
課題の分離とは、自分の課題と他人の課題に分離することです。 
他人からの評価は、コントロールできない『他人の』課題です。 もらってしまった評価を覆すことはできません。 受け止めて次に生かすしかないです。 
反対に、コントロールできる『自分の課題』にフォーカスしていけば良いのです。

すべての人に好かれるのは無理がある

どんなに人気のあるYoutuberでも数パーセントは動画に低評価が付きます。 
100%好かれるというのはありえないことです。 

ウーバーイーツの場合、ロングドロップやダブルピック、熟成案件の場合、お客様を待たせてしまうことがありえますよね。 こちらの努力とは関係のないところでBAD評価をもらってしまうこともあるでしょう。 
もらってしまったものは仕方がありません。 お店やサポートに文句をいっても仕方がないです。 気持ちを切り替えて新たなイイネを量産しましょう、ほどほどに♪ 

「ウーバーイーツは世間に認められていない気がする。」の悩み

ウーバーイーツ配達をしていると、配達をすることの意義そのものを疑ってしまうことがあるかもしれません。 
連日、悪目立ちするニュースが取り上げられるものですから、そのように思うことも不思議ではありません。 

ウーバーイーツの配達員だと悟られないように、ウーバーイーツのロゴを隠しているという報道を以前見ました。 本当は、複数のフードデリバリーを掛け持ちするためにロゴを隠しているのではないかとは思いますが、世間の配達員の印象を垣間見ました。 

自己受容と他者貢献

アドラー心理学は、ありのまま自分を受け入れる『自己受容』と、他者に貢献できていると感じる『他者貢献』 という考え方があります。 
自己受容は、ありのままの自分を受け入れることです。 世間でどう思われていようと、ウーバーイーツを生業にしている自分を受け入れるわけです。 例えば、「世間の目は厳しいけれども、今日も良く稼いだし、チップももらったし大満足だ。」や、 「BAD評価を立て続けにもらったけど、やれることはやった、よく頑張った俺。」というように、プラスなこともマイナスなことも受け入れるわけです。 

他者貢献もとても大事です。 他者に貢献しているという感覚を持つことで、自然と自分の価値を感じるようになります。 
ウーバーイーツでは、置き配のときに、地面に商品が接しないように紙ナプキンをされている配達員がいらっしゃるようです(私はしません)。 紙ナプキンを敷いておくことは配達員のルールにないです。 それでも、わざわざ紙ナプキンを買って敷くわけですから、他者貢献そのものというわけです。 

実際にどのように思われるかはお客様次第ですが、お客様の役に立ったと配達員自身が感じることで、自分に価値を感じ、自分を受け入れることができて、今後の良い仕事につながります。 

反対に、他人と比較、競争ばかりする、褒められることばかりを考えていると、自分だけが良ければいいという、世界になります。 何事も面白くないでしょう。 

ウーバーイーツは他者貢献を感じるのに打ってつけの仕事だと思います。 なにしろ、配達を通じて、他者へ貢献する機会が無限にあるからです。 少しくらい失敗をしても挽回のチャンスはたくさんめぐってくるタイプの仕事です。 ですから、自分を肯定するチャンスもたくさんあります。 

おわりに/audiobook.jpで『嫌われる勇気を』

以上のように、名著『嫌われる勇気』のアドラー心理学で、配達員の悩みの大半が解消できるのではないでしょうか。 

☆原因ではなく、目的にフォーカス 
 ・過去に起きてきた様々な事件や境遇などまったく関係がない。
 ・受けた寿司を如何にきれいに運ぶかにフォーカス。 

☆承認欲求を捨てて、自分の人生を生きる。 
 ・評価ばかりを気にすることは、他人の人生。 
 ・自分の人生を幸せに生きよう。 

☆あらゆる自分を受け容れて、他者貢献をする。 
 ・世間のニュースを見て落ち込んだり、
 ・配達員同士の競争にとらわれない。
 ・自己を受け入れる。 
 ・お客様への貢献にコミットして、もっと自分を受け入れる。

まだ読まれていない方は、ぜひ、この『嫌われる勇気』を皆様にも味わってほしいのですが、私は圧倒的にオーディオブックで聴いていただくことをお勧めいたします。 

冒頭にも書いた哲人と青年の対話が、本で見るよりも耳で聴いた方が面白いです。 
なんといっても、青年の怒涛の突込み怒りが迫力があるのです。 
哲人の落ち着いた声との対比もしっかり描かれています。 
ぜひ、配達の合間に聴いてもらいたいです。 

↓本をクリックすると、audiobook.jpのページに飛びます。




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