Uber Eats

「営業」と「ウーバーイーツ」と似ているところと、そうでないところ そこから見えてくること

私は今もサラリーマンですが、以前は本業で営業という仕事をしておりました。 私の言う営業とは、普通にお客様に会いに行き商品を提案して、気に入られれば商品を購入してもらい、収益を得ることです。  

今日はそんな営業の仕事という視点と、そこから、まったく似ていないウーバーイーツの配達員の仕事と比較して、そこから見えることを話していきたいと思います。 

副業ウーバーイーツ配達員をされている方、もしくはこれから副業としてトライする方、営業未経験の方や営業を経験しとこうかなと思う方にご一読いただけたら幸いです。 

営業って何しているか

まず、営業の仕事と一口に言うけれど、どのような仕事の流れがあるかをお話しします。 
業界や職種によっても全く異なりますので、一概には言えませんが、まとめてみました。 
ほとんど私の体験ですのでご容赦ください。

1.テレアポ もしくは 営業依頼を受ける 

最初にお客様と会う(最近はリモートでの面会も多いようですが)
テレアポはお客様にこれから商品を提案するために「会いに行ってよいですか」と交渉をすることとお考え下さい。 
一方営業依頼を受けることは、例えばお客様自身が広告を見て商品を気になったときに、逆に連絡を受けることです。 
当然テレアポに比べて、営業依頼の方が成約率が高まりますし、提案できる商品の幅が増えます。 
私のいた営業部署では、1週間に1回営業依頼を受けることがあればよい方で、ほとんどはこちらからのテレアポでした。 
ですので、営業員が3人いたのですがその営業依頼の1件を誰が担当するかでもめることも多かったです。 
最終的には上司に適正に応じて割り振ってもらいます。 

2.実際にお客様に会いにいく

このとき、実は1件のお客様だけ会いに車を動かすことはガソリン代も使いますし非効率なので必ず周辺のお客様をリサーチして営業先を作っておく必要があります。 そうしないと、上司に「お前今日は1件しか訪問していないのか」と目をつけられることになります。 

3.お客様への実際の提案/見積提示 

軽く雑談をした後に、「こちらの商品だけでなく、こちらもおすすめです~。」 と全力のプレゼンテーションを繰り広げます。 最初の軽い雑談というのが本当に苦手でした。 特に、一年に複数回会いに行かなければいけないお客様、もしくは、販売店が相手だと、だんだんと話すことがなくなってきて辛いというものです。 

4.成約

成約ですね。 おめでとうございます。苦労が報われましたね。 
家に帰っておいしいお酒を飲んでください。 

5.出荷 / 納品 

小さい会社でしたので、自分で商品を梱包して届けていきます。 
そして、お客様にお渡しして、納品書にサインをいただきます。 
場合によっては使用方法のデモンストレーションをすることもあります。

6.アフターフォロー 

製品を使用してもらって、アフターフォローを行います。 
その後の使用感を確認したり、調整をしたり、消耗品などの購入を提案します。 
不良がある場合は、謝罪をしに行くこともあります。

以上のように、営業の行程です。一連のスパンはかなり長いです。 業界にもよりますが、私の場合、依頼から納品まで長いときは半年以上かかっていたこともあります。 かつ、複数の案件を同時並行してさばいていかなくてはいけないため頭が混乱することもしばしばでした。 

ウーバーイーツ配達員の場合 

対して、ウーバーイーツの配達員はどうか。 
私の実感としては1~4と6をアプリが代わりに行ってくれているようなイメージです。 
営業で例えると、倉庫に行って、商品棚から商品をピックアップして、お客様に納品しに行くだけ。 納品しに行く間に、次に行く倉庫が決まっている場合もある。 とても楽です。  
カバンに詰める作業は必要ですが、梱包はお店がするのでしなくて済みますね。 

営業のお仕事と比較して特に楽だなあと思っていること。 

・こちらからのアポイントメントが要らない。 
・提案見積もり作業がいらない。領収書や納品書もサインも書類仕事一切なし。
・訪問先を探す必要がない 自動的に訪問先が決まっている。 
・お仕事が自動的に割り振られているので、ライバルの同僚ともめることもない。
・お客様との軽い雑談を考えておく必要もない。
・商品に不良があっても、直接謝罪に行く必要はない。
・すべてがシングルタスク。

楽ですねえ。 営業をしていたときにこのようなアプリがあればすごく楽だったのにと思います。 

営業を体験してきた身としては、こちらから仕事を取りに行かなくても、待っているだけで依頼が来るということは、とてもうれしいことです。 果実だけを得られるわけです。 

さらにはサラリーマンである営業の場合は、売り上げ予算を達成してもお給料がそのまま反映されることはほとんどありません。 
中には年収1,000万円プレーヤーの保険やメーカーなどの営業員はいますがごくわずかです。 
しかも、ハードワーカーです。 
ウーバーイーツ配達員は、歩合制ですので即反映されます。 

まとめ

もちろん、長く関係を築き上げてきたお客様へ良い商品を納品できて年間の予算を達成することはかけがえのないことです。 
営業をしてきた経験が、配達員の仕事にも活かせています。
今後営業に戻ることがあるとしたら、逆に配達員の経験が生きてくるのではないかと思うこともあります。 
なにしろ配達員をしたことによって体力はつきましたし、効率の良いきびきびした動き方ということも身についてきました。 

以上、営業との比較の話でした。 まったく違うお仕事ですが、共通点もあり面白いです。 
営業を経験してきた方やこれからされる方の何かの気づきになれば幸いです。